医師の診察の仕事

医師の仕事は、患者さんの健康状態や病状に対して適切な治療方法でアプローチを重ね、病気に苦しむ人を健康な状態に戻すことが大きな役割です。医師は病気を治して健康を取り戻すという大課題に対する様々な仕事がありますが、その中でも患者さんの健康状態を聞き病状を把握する診察は、医師と患者さんが最初に顔を合わせるファーストプロセスです。診察は主に患者さんに対する質問(問診)や身体所見を行う医療行為のひとつです。

診察はまず問診から始めます。いつ頃、どんなふうに調子が悪くなり、今はどんな状態なのか、どうしたら症状が楽になるか、調子が悪い状態がどれぐらい長く(あるいは頻度)続いているか、などを聞いていきます。この時、特に大切なのは患者さんにリラックスしてもらうことです。初対面の人と話す時は誰でも緊張をし、医師が着ている白衣や病院独特の雰囲気に硬くなってしまうものです。その上、病気や体調のことは話しにくいものでもあるため、親身な姿勢と穏やかな口調、分かりやすい言葉でコミュニケーションを交わし、患者さんとの距離感を縮めてより細かな情報を引き出し深く理解することが大切です。高圧的な雰囲気で自分だけが分かる専門用語を並べるようでは、患者さんは萎縮し情報が聞き出せないだけでなく、病気の見落としや誤診につながる可能性もあるで重要なプロセスとして丁寧に行うことが肝要です。

問診では、患者さんの話によく耳を傾けると同時に、患者さんの言葉全てを鵜呑みにしない冷静さも大切です。具合が悪く原因が分からない時は、誰でも心配や不安が強く時に症状をオーバーに表現することもあります。それを100%真に受けてしまっては必要のない検査を進めたり、診断を間違える恐れもあるため、コミュニケーションの中から必要な情報を引き出しつつ必要最低限の検査を行い、その結果から冷静かつ客観的に病気の原因を探ります。

問診の後は視診、聴診、触診、打診などを行って身体上の異常の有無を調べます。

近年は‘3時間待ちの3分診療’と待ち時間の長さに対して短すぎる診療時間や、パソコンばかりを見て患者さんを診ようとも触ろうともしない医師が問題視されています。医療分野も経営優先、効率化が求められ、必要な情報はパソコンにあります。しかしながら医師の仕事は患者さんがいてはじめて成立つ仕事です。限られた時間の中で最大の情報を引き出し、同時に患者さんの不安を一時的にでも取り除いてあげることが診察のプロに必要な資質と言えるかもしれません。

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